父親が自己破産しました

さて、最近のしょうないドラマみたいな題ですが。



僕はね、

両親が大嫌いです。


戸籍も外して絶縁しています。


生活に困っていたようですが、見捨てて自己破産させました。




尊敬出来なかったんですよね、昔から。


腹を立てるとすぐに

誰のおかげで!だの

お前のために!だの


知らねぇよ、お前が勝手に生んだんだろうが。

育てる義務があるだろ。

と、思うのです。


犬飼ったら餌あげるのも散歩行くのも当たり前でしょう。


それをなんで、

やってやってる感

を出すんだよ。



でも、まぁ、反抗しても叩かれて力で勝てないですし、

怖くてなにも言えなかったんですけど。

その理不尽さは幼少期から強く感じていました。



両親は自分の言葉に責任を持てない人間でした。


勢いで大きいことを言って、回収出来なくてボロが出たり。


カッコいいなー!

なんて思ったことは1度もありませんでしたね。



小さい事柄の積み重ねなんですが、

積み重なって増幅した怨みは、

消えなかったです。




タトゥーを入れて彫師になると言ったら家を追い出されまして、

半年間公園で生活したりしたんですが。


追い出された時、

「二度と帰ってくんな!顔見せたらぶっ殺すぞ!」

って顔真っ赤にして怒鳴られたんです。



毎日思ってましたね

産んどいて無責任だなー、

こういう人間に育てたのはお前なんだけどなー、

いつか絶対復讐してやろ。って。


公園のベンチで寝ながら

半年間、毎日

怨念ですよ、それはもう。




僕の収入が沢山増えた頃ですかね、

急に連絡が来て、


生活が出来なくて自己破産しそう。

少しでいいから面倒見てくれ。

と言われたんです。



最後の最後に頼ってきたんですね。



虫が良すぎるよお父さん。

追い出す時に言ったじゃん、

「二度と帰ってくんな!顔見せたらぶっ殺すぞ!」

って。


自分の言葉に責任持とうぜ、お父さん。

かっこ悪いよ。


帰ってくんなと言われたし

ぶっ殺されたくもないので

余るほどお金はありましたが

断りました。




「やだ」




と、一言で。




人生で一番エクスタシーを感じた瞬間かもしれません。

体の中から噴水がブシャー!っと飛び出るような、快感の絶頂でした。


20数年間、積もりに積もった恨み辛み。

それを超火力のホースで一蹴した。




「やだ」




思い出すだけで気持ちいい。


結局、自己破産して住むところも失ったようです。



息子を追い出してホームレスにさせたように、

今度は息子に見捨てられて自分がホームレスになったわけです。



なんだか絵本みたいな話ですね。


自分の言葉に責任を持ちましょう。

人にやったことは自分に返ってくるよ。

みたいな。



でも、

ということは、

僕も自分の子供に同じことをされるんですかね。


嫌だな嫌だな。


復讐や争いは何も生まない。

なんて言いますが、本当かもしれませんね。