生き場所

テレビを観ていたら

「山奥で誰とも接触せずに一人で暮らしている人」

というのをやっていたんです。


で、色々とあって、TVカメラの前にその人が現れまして。


そしたらやっぱりその人、すごく変わっているというか、

まあ「一般社会でうまくやっていけないだろうなあ」って印象の人だったんです。


この人自身も若い頃からいろんな葛藤はあって、やっぱり周りとはたくさんのトラブルがあって、どうしても自分は受け入れてもらえなくて、色々と考えたあげく、

「もう誰とも接さなくて良い、山奥で一人で暮らそう」って決めたんだろうなぁ

と勝手に想像しました。



よく思うことがあって、

「性格って直せない」ですよね。


「自信がなくて人前で上手に振る舞えない」という人もいれば

「根拠のない自信があって、何も結果を出していないのに偉そう」という人もいますね。


本当に、いろんな性格の人が世の中にはいるものです。


そして「自信のない人」はそれなりに気にしていて、「もっと自分に自信を持って行動しよう」なんて本を読んだりしているかもしれないけど、

まぁ、効果はないですよね。


あるいは「根拠のない自信がある偉そうな人」も、みんなにちょっと嫌がられたりしているのは気がついているけど、やっぱり自信があるわけだし、

どうしようもないんです。


ホント、性格って直らないんです。



ではどうすれば良いのか? 



自分の性格を受け入れてくれる場所を自分で探すのが一番です。



例えば、僕はすごく「適当」で「いい加減」で、さらに「その場の気分で適当なことを言う」んです。


でも、適当な人達のコミュニティに入ると、彼らは僕以上に「適当」で「いい加減」で、「その場の気分で適当なことを言う」んです。

なんだかすごく楽なんです。



以前、オーストラリア人女性と知り合って、

彼女、すごく控えめで、シャイで、まあ「日本人っぽい」んですね。


で、「日本人っぽいですね」って彼女に言ったら、

「そうなんです。私、オーストラリアでいたときは、みんなすごく自己主張が強くて苦手だなあって思ってたんですけど、日本に来たら日本人はみんな自己主張が少なくて居心地がいいんです」

と言ってました。


彼女は「自分の場所」を見付けたわけなんです。


別に外国じゃなくても、

「山登りサークルの人たちとはなんとなく肌が合う」とか

「短歌サークルの人たちと一緒にいると自分らしく振る舞える」とか

ありますよね。


自己啓発と言いますか、

「自分を変えよう」という発想って

僕は正直、どうせ無理なのにバカだなぁと思っています。


人間って、余程のことがないと「生き方」とか「考え方」とか「人との接し方」って変えられないです。


それよりも「自分にぴったりの場所」、「自分が心地よくてみんなが受け入れてくれる場所」を探した方が合理的で良いですよね。    



たまに「今の場所が苦しそうな人」を見かけたり、

インターネット上でも「苦しそうな書き込みや文章」を見かけたりしますね。


自分の性格はまず変えられない

周りの人もそう簡単には変わってくれない


だったら場所を変えて自分にぴったりの場所を見つける方が良いですよ


誰にだって、どこかにぴったりの場所があると思います。



それを探す労力や勇気を惜しむようなら、

一生文句言いながら死んでいけばいいですね。

今日もぺこさん元気です。